隠恋慕
輝石乱舞 10
「深追いしなくていい」
彼女――ベルモットは、言い聞かせるように同じ台詞を繰り返した。
その声を聞いているだけで、キッドの激昂していた感情は不思議と静まってゆく。
「なんで……あの時、死んだんじゃ……」
逆に浮かんできた疑問をそのまま口にしたキッドへ、ベルモットは悪戯に片目を瞑ってみせた。
「詳しい話は後よ。それより、私たちは一刻も早くここから離れなければならない」
綺麗な指先がすっと指し示すその向こうには、喧騒が広がっていた。
倒れた警官。
崩れ落ちたコンクリートの残骸。
転がる黒こげの死体。
あちこちに飛び散った血。
そして――その血にまみれ横たわっている総監の姿。
伍が何か叫んでいる。
燃えさかる炎の轟音の向こう、微かに聞こえてくる。
「すぐに救急車を! 署内に待機している連中に連絡して、特捜班を編成させろ! それから消防隊も呼ぶんだ!」
自分も血を流しながら、伍は重傷者の血止めを行っている。
比較的軽傷の者がその指示を受け走り出した。
さすがというか、用意周到な万海によって携帯電話の電波は妨害されているため、自らの足で走るしか応援を呼ぶ術がない。
その間にあの男は何の苦もなく姿を眩ますつもりなのだろう。
己の部下すら何の躊躇いもなく吹き飛ばして。
「ここはすぐに警察に囲まれるわ。その時、ただの犯罪者でしかない貴方は、下手をすれば犯人にされてしまう。今貴方がここに留まってできることは何もないわ」
キッドは白牙の姿を目で追った。
あちこちに血を付けてはいるが、恐らくその中に彼自身の血はないだろう。
キッドと同じく、彼も自分の存在を裏付ける証拠を残さないように生きている。
けれど、自分と白牙は決定的に違うということにキッドも気付いていた。
炎の影に隠れるようにして佇む自分。
総監の傍らに立ち、彼の血止めを行っている白牙。
自分たちが今立っているこの距離こそが、万海という男が求めているものの差に違いなかった。
「……どこに、行けばいい?」
キッドはベルモットに背を向けたまま呟くように言った。
その背は今にも脆く崩れてしまいそうだと、ベルモットは思った。
「――なぜ、あの男を追わなかった」
熱のこもった浅い呼吸の合間に総監が言った。
声を出すのもしんどいはずなのに、彼はいつもの渋面を少し歪めただけだった。
「……無理して喋んなよ」
常備している血止め用の紐と薬を全部使っても、あまりに傷口が多いため全然間に合わない。
足りない部分は布を切り裂いてまで止血を施しているが、いつまでもこの状態が続けばかなり危険だ。
一秒一秒がひどく長く感じられ、白牙は苛立ちを募らせる。
なのに当の本人は慌てる様子もなく、ただ横たわった姿勢のまま、ちらちらと揺れる炎の赤を反映する空を見上げながら言うのだ。
「あの時、怪盗キッドとともにおまえも奴を追いかけていれば、或いは奴の逃走を防げたかも知れない。あの男のことだ、おまえがこの場に留まることさえ予想済みだったに違いない。それぐらい、大した関わりを持たなかった私にだって分かる。あの男と深く関わってきたおまえなら、尚のことよく分かっているはずだろう。
それなのに、なぜおまえは奴を追わなかった」
不意に総監の視線が向けられる。
その中に窘めるような色が見えて、白牙は怒りを覚えた。
総監に救命措置を施した、その行動を咎められている。
何を捨て置いても万海を殺しに行くべきだったと、責められている。
それではまるで、彼を死なせたくないと思った自分の感情を否定されているようで――人でなしだと肯定されているようで。
「……俺があの男を追ってたら、あんたは今頃死んでるぞ」
「それでもおまえは行くべきだった」
「なぜだ? 確かに奴を捕まえられたかも知れない。だが、それすらあの男の思惑通りだったかも知れないだろ」
「そう言うことを言ってるんじゃない」
「ならどういうことだよ!」
噛みつくように吼えた白牙に、総監は出来の悪い息子にするように溜息を吐きながら首を振った。
「――なぜ、分からない。
おまえには死んでも守りたいものがあるんだろう? 一度決めたことを守らない奴は、最低の男だ」
自分の言葉は曲げるな。
それは、総監が度々口にする言葉だった。
彼がその言葉の奥に何を思い、何を抱えているのか、白牙は知らない。
けれど、その言葉が決して軽くないことだけは分かっているつもりだ。
白牙に全ての技術を叩き込んでくれたのは風だった。
誰かを大切に思える喜びを教えてくれたのは美煌だった。
生きることへの免罪符となってくれたのは優作だった。
存在理由を与えてくれたのは新一だった。
そして、人が人として当たり前に持っているはずのもの――肉親に対する感情を教えてくれたのは、他でもないこの人だった。
いつも渋面ばかりで態度は硬く口もきついけれど、それを疎ましいと思ったことは一度もなかった。
殴られたことも叱られたことも数え切れないほどあった。
その度に腹を立て、憎たらしくも思った。
けれど、彼を嫌いになれたことは一度もなかった。
まるで本物の父親のように、彼のことを畏敬していた。
それは白牙が生まれた時から持っていなかった、そして白牙がずっと欲しがっていたものだったから。
「あんたこそ、なんで分からない……?」
悔しかった。
当たり前のように白牙の欲しかったものをくれた人に、少しも自分の思いが届いていなかったことが、悔しかった。
「あんたみたいな頑固親父でも、俺にとっては捨てられない存在なんだ。だから、残った。死なせらんねえから、俺はここに残ったんだ」
大切なものを多く持つということは、ひどく苦しいことだ。
いつかその中からひとつだけを選ばなければならない時がくるかも知れない。
こんなにも大切なものを抱えてしまったことを後悔する時がくるかも知れない。
それでも、代えようのないものを与えてくれた彼らに、やっぱり自分は感謝するだろうから。
「俺があんたの息子だったら、自分を見捨てて行けなんて台詞、言われなかったんだろうな……」
近づいてくるサイレンの音にようやく少し安堵しながら、白牙が囁くように漏らした。
すぐ側にいた総監には聞こえていたはずなのに、彼は黙り込んだきりひと言も喋らなかった。
けれど担架を持って駆け寄ってくる救急隊員の姿が見えた時、同じく囁き声で総監が言った。
「……こんな馬鹿者が息子だったら、おちおち死んでもいられんな」
* * *
室内を落ち着きなく歩き回っていたメイは、待ち望んでいた呼び鈴がようやく鳴った瞬間、部屋を飛び出した。
スカートの裾をたくし上げ、普段なら考えられないような行儀の悪さで螺旋階段を駆け下りる。
驚いた侍女に声を掛けられるのも無視して一気に玄関まで降りると、扉を開けようとしていた老紳士を押しのけてメイは客人を迎え入れた。
「――快斗!」
飛び出した勢いのまま飛びつかれ、快斗は少しよろけながらもメイの体を抱き留める。
そのまま軽く抱き上げ、丁度兄や父親がそうするように髪を撫でながら言った。
「ただいま、メイちゃん」
「どこも怪我はないでしょうね?」
「うん。大丈夫だよ」
何の心配もいらないとでも言うように快斗がにっこり笑う。
実際、快斗は傷ひとつ負っていない。
出ていった時と何ら変わりない姿で戻ってきた快斗に、メイはやっと落ち着いたのか、ふと隣に立っている見知らぬ女性にようやく気付いた。
「……どちら様?」
先ほどと打って変わってがらりと声色が低くなった。
メイはその人を見るだけでソウルメイトかそうでないかを見抜くことができる。
もしかしなくともメイは見抜いてしまったに違いない。
彼女が自分たちととても深い関わりを持つ者のひとりであることに。
「その質問に答えるのは難しいわね」
けれど、ベルモットはふっと口元を緩めると苦笑を浮かべた。
彼女には色んな顔がある。
ハリウッド大女優だったシャロン・ヴィンヤード、その娘のクリス・ヴィンヤード、そしてかつて黒の組織の構成員だった黒尽くめの女、ベルモット。
だが、ベルモットというコードネームの構成員だったクリス・ヴィンヤードとして死んだはずの今の彼女を表す名前はない。
彼女には名乗るべき名前がなかった。
そんな彼女の微妙な心境を読みとったのか、メイは少しだけ声を和らげて、初めて快斗と会った時と同じ謎かけをした。
「……貴方、月を持ってる?」
その言葉が意味するのは、その胸に蒼き月の御子を守る者の証が刻まれているか、と言うこと。
御子を守る六人の守護者は胸に月の刻印を持っているのだ。
メイは勿論、快斗も白牙も、日本にいる哀も持っている。
それがあるかと尋ねられ、ベルモットは苦笑を浮かべたままシャツの胸元をぐいと引っ張って見せた。
そこには、確かに円形の刻印が刻まれていた。
「貴方が〝輪廻〟なのね」
ベルモットは心得たように頷きながらメイに尋ねた。
「……そういう貴方は?」
「私は〝幸福〟よ」
「そう……貴方が……」
その会話の意図が読み取れず、快斗はひとり首を傾げた。
聞き慣れない単語だが、彼女たちはそれだけで互いの言いたいことを理解してしまったようだ。
けれど、二人は初対面だ。
その二人に分かるということは、おそらく御子に関することなのだろうと快斗が当たりをつけていると、
「とにかく上がって。客人をいつまでもこんなところに立たせてられないわ。
――Yard, serve tea to the guest at once. 」
「Yes, signorina.」
メイはすぐ側に控えていた老紳士に綺麗なイギリス英語でお茶を出すよう指示すると、快斗たちを二階の自室へと案内した。
窓際に置かれた三人掛けのテーブルセットには、既に三人分の紅茶が用意されている。
先ほどの老紳士の指示で侍女の誰かが用意してくれたのだろう。
微かに室内に漂う香りから、快斗はアールグレイだろうと見当を付ける。
アールグレイと言えば、かつてイギリス王室でも好んで飲まれていた、ベルガモットの香料で香りをつけられた紅茶だ。
なるほど、メイにはよく似合う。
「それで、陽刑事の容態はどう?」
「心配ないわ。警備も厳重にしてあるし、万海の追手もさすがにこの敷地内にまで足を踏み入れることはできないはずよ。今となっては彼の生死なんかあの男にとって大した意味もないだろうし……」
「そっか……」
ありがとう、と礼を返し、快斗はベルモットへと向き直った。
真剣な眼差しを向ける快斗に、ベルモットは分かってるわよ、と笑みを返す。
「分かってるわ。説明が欲しいんでしょう」
「ああ。姐さんがどこまで知っているのかと、それから――」
どうして生きているのか。
あの時、影の協力者として組織壊滅に関わっていた快斗は、瓦礫の下敷きにされるベルモットの姿を見ていた。
そしてそのベルモットこそが自分の世界を変えた女性――シャロン・ヴィンヤードであると知った時、快斗は激しい衝撃を覚えた。
困惑。失望。疑問。悲痛。
様々な感情が交差して、けれどそのどれも答えを得る術なく未消化のまま抱え込むしかなかった。
それが、こうして生きて再び快斗の前に現れた。
ずっと抱え込んでいたものの答えがようやく得られるかも知れないのだ。
自然、肩に力が入る。
そんな快斗にベルモットは苦笑を浮かべ、ぽつりぽつりと語り始めた。
「私は、新一よりも前の御子に力を解封された守護者よ」
ベルモットの最も古い記憶は、視界一面に広がる深紅の世界だった。
辺り一面を埋め尽くす血の海と死体、そして燃えさかる炎。
たとえるなら、そう――地獄のようだった。
戦争の真っ只中だったのだ。
彼女は望まれずして生まれた私生児だったため、母と呼ぶべき人に命を狙われていた。
それを防ごうとした父は彼女を血の繋がりの全くないある一家に預け、それを最後に彼は殺されてしまった。
その時から既に彼女は名前を偽り存在を偽らなければならなかった。
それでも人並みに平凡な生活を送っていた彼女だが、ある日突然、戦の中心へと飛び込むことになったのだ。
不似合いな鎧を着込み馬に乗って戦場を駆けた。
いくつも血を流しながら、数え切れない傷を負いながら、それでも構わず走り続けた。
国を救いたいなどという大それた思いがあったからではない。
国と国、策略と陰謀の狭間で自分と同じように謂れなき罪を被せられ、傷付きながらも足掻いていた種違いの兄を救うこと。
それが、生まれながらに存在を否定された自分の唯一の存在意義だと信じていた。
そして彼女はそれを成し遂げた。
彼女は兄と兄を支持する多くの者たちから英雄ともてはやされた。
「でも、隠し事はいつか必ずばれる。私は私の出自を知った者たちの手によって処刑されることになったのよ」
今でも覚えている、あの時の痛みと苦しみ、そして……哀しみ。
不義の子だと、生まれ落ちるべきではなかった異端の子だと、罵られた。
「でも私は死ななかった。
――ひとりの少女が、私を助けてくれたから」
蒼い瞳いっぱいに涙をためながら、焼けただれ見る影もなくなった自分の手を優しく包んでくれた。
その綺麗な瞳から雫が零れるたびに不思議と痛みが和らいでいった。
そしてそれは決して錯覚などではなく、確かに少女が彼女の傷を癒していたのだ。
けれど、彼女は処刑された罪人だ。
その彼女を助ければ少女もまた罪人となってしまう。
それなのになぜ助けてくれるのかと聞けば、少女は泣き笑いのような表情を浮かべて言ったのだ。
「〝人が人を助けるのに、理由なんていらないでしょ〟、って……」
天使だと、思った。
不思議な力を持っているからではなく、自分を助けてくれたからではなく。
その無垢な心こそが、天使のようだと思った。
「彼女は月の御子だったのよ。その治癒能力で私を助けてくれた。そしてその時、私はこの体になったの。この、老いることも傷付くことも知らない、……不老不死の体にね」
快斗が驚きに目を瞠った。
それもそのはずだ、なぜなら御子が不老不死を授けられるのは一万年に一度と言われているのだから。
ベルモットはその疑問に答えるように言った。
「彼女は御子としての力を非常に強く持って生まれた。そしてあまりに幼かったため、その力を制御する術を持っていなかったの」
不老不死の体となったベルモットは少女を連れて姿を眩ました。
自分が死んでいないと気付かれれば必ず追手が現れるし、その時この少女の存在に気付かれれば少女の命も危うい。
彼女は逃げて逃げて逃げて、けれど遂に追手に捕らえられてしまい、そして――
目の前で少女が殺されるのを為す術もなく見ていることしかできなかった。
ひどく後悔した。みすみす少女を殺させてしまった自分が許せなかった。
けれど、どんなにこの体に刃を突き立てようと自分は死ぬこともできない。
そうして行く宛もなく転々と世界を渡り歩いて内に、ある日突然記憶が蘇った。
自分が白き衣と呼ばれる存在であること。蒼き月の御子を守り導く使命を持つこと。そして、かつての少女こそがその御子であったこと。
おそらく世界のどこかにいる御子が彼女の記憶と力が封印されている月下白を解封したのだろう。
自分は少女を救うことはできなかった。けれど、少女の魂を持つ者を救うことはできるかも知れない。
ベルモットは御子の魂を持つ者を探すようになった。
それは、途方もない旅だった。
この広い世界の中、何万何億と存在する人間の中から、たったひとりの人間を見つけだす旅。
天使などいないのではないかとさえ思った。
少女は御子などではなく、自分も守護者などではないのではないかと思った。
けれど。
〝――…わけなんているのかよ?〟
絶対に忘れることのできない、あの瞬間。
〝人が人を助ける理由に、論理的な思考は存在しねーだろ〟
……泣いてしまうかと、思った。
「ニューヨークで新一に会った時、彼、彼女と同じことを言って、私を助けてくれた。
――新一がずっと探していた私の天使だったのよ」
それからはもう、ずっと側で見守ってきた。
かつて自分を救ってくれた少女と違い、新一はその力をうまく制御していたため邪な連中に目を付けられることはなかったが、厄介な事件体質な上に探偵なんてものをしているせいか、いつも危険と隣り合わせのような生活をしていた。
そして案の定、自分の所属していた犯罪組織に目を付けられてしまった。
ベルモットは組織の構成員として暗躍する反面、決して新一を危険な目に遭わせないよう秘密裏にサポートしてきた。
その組織も壊滅した今、ようやく平穏な生活が送れるかと思ったのだが……
「――すぐにここを立つわよ、快斗」
急に声を低めてベルモットが言った。
快斗は怪訝そうに眉をひそめる。
「新一が今リヨンにいるのは知ってるわね」
「……白牙から聞いた」
「彼はそこで白馬という少年とICPO本部にいるわ。工藤優作氏が手配したようね。確かにそこが最も安全かと私も思った。でも、状況が変わったわ」
嫌な予感がする。
この状況でいい言葉が聞けるはずもないと、快斗は両手の拳に軽く力を入れ、視線だけでその先を促すが、
「新一とアレスが接触したわ」
やはり衝撃を和らげることはできず、ベルモットの口から出たその名前にざわりと全身の毛が逆立つのを感じた。
――アレス。
国籍不明の、白牙なき今では最も腕がいいと言われる殺し屋。
そしてなぜか新一に執着している男。
「接触って、新一は無事なのか!?」
「今はまだ大丈夫。でも時間がないのは確かね。あの子のことだからどんな無茶をするか……。
相手があの男では私ひとりでは力不足だから、貴方たちを呼びに来たの」
快斗はガタガタと音を立てながら立ち上がると、すぐに扉の方へと駆け出した。
メイが慌ててその後を追う。
「待って、快斗! あたしや白牙はどうするのっ?」
「……」
「それに陽刑事はどうしたら……」
「――ごめん、メイちゃん」
言い募るメイの言葉を遮って、快斗は背中を向けたまま言った。
「新一が危ないんだ。俺は新一を助けに行く。
薄情だと思われてもいい。白牙のことも英嶺総監のことも陽刑事のこともみんなみんな、俺にとっては二の次でしかない。
あいつを守るためなら、俺は君や姐さんですら切り捨てて行く」
きっぱりと言い切って、快斗は扉を出ていってしまった。
メイも白牙もベルモットも、快斗にとっては大事な仲間だ。
白き衣でなくとも、伍や総監にもできることなら生きていて欲しいと思う。
けれど、もう気付いてしまったのだ。
自分がどれほど無情になれるか。
既に白牙と総監を捨て置いてきた時点で否応なく気付かされてしまった。
それに気付いてしまった今、どんなに彼らのことを大事だと口にしてみたところで、全ては虚しい戯言にしかならない。
それならいっそ薄情な奴だと思われてもいいから、せめて新一だけは、たとえ世界が崩れ落ちようとも守り抜きたかった。
それは盲目的な、狂信的すぎるほどの想い。
「――新一……!」
唇を噛みしめ呟くように名前を呼びながら、快斗はひとり新一のもとへと向かった。
BACK * TOP * NEXT
